・ウイルスと菌の違いを知りたい
・ウイルスと細菌にマスクは効果があるのか
・予防する方法
今回はこの不安・悩み・疑問に答えていきます
本記事の内容
ウイルスと細菌の違いについてのまとめ3つを比較
マスクが効果がある物とない物
マスクの選び方も解説!
予防するには?感染経路に注意!
医療国家資格所有である僕がご紹介します。
専門学校で使用する公衆衛生学、全国マスク工業会を参考にして記事作成しています。
目次
ウイルスと細菌の違いについて3つを比較
用語解説
・感染(微生物が宿主に侵入して定着、増殖すること)
・発症(宿主に何らかの障害を与えて、結果的に免疫反応を惹起させること)
・汚染(生きている病原体が体の表面にとどまっている状態)
・1µm(ミクロン)=1mmの千分の一 (1マイクロメートル)
その1 真菌
- 大きさ
数十〜数百μm - 感染・経路
肺や皮膚から感染。コウモリ・鳥のフンを人間が吸引する - 種類
カビやキノコがこれに当てはまります。空気が好き(25~30°)
白癬菌,カンジダ,クリプトコッカス
その2 細菌
- 大きさ
1~6μm - 感染・経路
免疫力低下、接触感染など多い - 種類
常在菌(マイクロバイオーム)がからだの外から内側までいます。免疫力低下で起こるのが日和見感染です。
グラム陽性球菌:ブドウ球菌、連鎖球菌、肺炎球菌
グラム陰性球菌:淋病、髄膜炎菌
グラム陽性桿菌:ジフテリア炭疽菌、ボツリヌス菌、結核菌、破傷風菌
グラム陰性球桿菌:赤痢菌、腸チフス菌、パラチフス菌、大腸菌、コレラ菌、百日咳菌、サルモネラ菌(ネズミチフス菌)
細菌ってたくさんいるんだね…
その3 ウイルス
重要なので詳しく説明していきます!
ウイルスは他の微生物とは大きく異なり,細胞壁,細胞膜,細胞質,核等の構造を持たないのが特徴。
DNA・RNAという遺伝子構造とまわりを覆うタンパク質出てきている。
インフルエンザなどは外にエンベロープ(脂質・糖)というバリアを持っている。
エヴァンゲリオンで言うとATフィールドのようなもの。
ウイルスは消化器官などがないので、増殖することしか組み込まれていないロボット仕様。
- 大きさ
0.015〜0.15μm - 感染・経路
接触、飛沫、性感染、虫感染 - 種類(語尾ウイルス略)
麻疹,風疹,インフルエンザ,HIV,SARS,ノロ,ライノ,コロナ,日本脳炎,コクサッキー,エコー,肝炎,アデノ,ヘルペス、狂犬病 など
重症急性呼吸器症候群(サーズ),エボラ出血熱,ウェストナイル熱
ウイルスの小ささは桁違い!これは覚えておこう!
マスクが効果が有効なのは?
家庭用マスク
対策を&効果
防寒対策
花粉対策
風邪対策
喉の保湿(喉の乾燥を防ぎ、異物外に出す機能が高まる)
ウイルス対策(マスクの性能に左右)
PM2・5など防塵対策(マスクの性能に左右)
天然繊維・化学繊維の織編物または不織布などを主な材料で、口と鼻を覆う形状で、花粉、ホコリなどの粒子が体内に侵入するのを抑える、かぜなどの咳やクシャミの飛沫が体内外に侵入、飛散するのを抑える効果を目的に使用される
効果がある
・花粉
・ホコリ
など
効果が期待できないもの
・ウイルス
・排気ガス
など
マスクの選び方!この表示を見つけよう!
・BFE(バクテリアブロック)
試験粒子 黄色ブドウ球菌の液体 約3μm までブロック
・VFE(ウイルスブロック)
試験粒子 バクテリアオファージ 約1.7μmまでブロック
・PFE(微粒子ブロック)
試験粒子 ポリスチレン粒子 0.1μmまでブロック
サージカルマスクは飛沫を95%以上ブロックしたり、BFEが95%以上であることが多い。
ただし医療用なので、数が少ない時には控えることが大切。
しかし、サージカルマスクはPM2.5 をブロックすることはできないことを知っておこう!
新型コロナやインフルエンザは直径 0.08~0.16ミクロン(μm)と言われてる。
PFE・サージカルマスクでは防げないことをしっかり覚えておこう!
マスクについて詳しく知りたい方はこちらをどうぞ
予防するには?感染経路に注意
接触感染
感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れるとウイルスがつきます。他の方がそれを触ると
ウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触ると粘膜から感染します。
例:エレベーターのボタン、トイレのドアノブ・手すり・便座、エスカレーターの手すり など
飛沫感染
感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つばなど)と一緒にウイルスが放出され、他の方がそのウイルスを口や鼻などから吸
い込んで感染します。大きい粒子は落下しますが、小さい粒子は長時間浮遊し水分が蒸発するとさらに細かくなり浮遊する時間が長くなります。
例:発熱している人が咳をする など 感染者がくしゃみ・咳をする
普通に話していて飛沫が顔にかかる可能性はかなり低いです。
参考:咳・くしゃみの放物線落下する大飛沫による感染の非現実性
空気感染
飛沫+塵埃感染の総称
咳やくしゃみをすると、口から飛沫が飛び出します。飛沫は水分を含んだ直径5um以上の粒子を指します。飛沫は重いので、床・地面にすぐに落下します。
しかし、一部の飛沫は空中で水分を失い(揮発)、エアロゾル(飛沫核)となります。エアロゾルは軽く、空中をしばらく漂います(ブラウン運動)。
飛沫がインフルエンザウイルスやコロナウイルスを含んでいるなら、エアロゾルもウイルスを含んでいます。空中をしばらく漂った後、人に感染します。これがエアロゾル感染(飛沫核感染=空気感染)です。
まとめ
感染症対策は大勢の人の命に関わる重要なことです。
医療現場だけではなく、一般の方々の協力があってこそ成り立つ物です。
そこには政府・地方自治体の根拠のある説明が必要なのです。
現在は説明ができていないので、わたしたちがしっかりと数字を見ながら対策を取ることが大事です。
過度な対策や意味のないことをやり続けては無意味なので、基礎知識を持って対処することが大切。
医療国家資格では公衆衛生は必修科目です。まずは基礎を知ることで慌てずに対処できると思います。これを押さえておけば、テレビや新聞の煽りや偏向報道にも惑わされないで対策ができます!
細菌・ウイルスなどの病原微生物は完全に防ぐことは難しく、人間が唯一撲滅できたのは、「天然痘」しかありません。これは人間にしか感染しなかったからです。
上手に共存していくことが大事です!